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4/20(金)は「創立記念日」(全校休業日)です

4月20日は学園の誕生日です。 1.創立年月日について : 昭和35年(1960)4月20日 開校式・第1回入学式 

旧・陸軍偕行社(春光町4区 現・彫刻美術館)を仮校舎として自動車科82名、商業科78名 計160名で挙行

☆ 当時は戦後のベビーブームによる高校生急増期にあり、高校増設の社会的要請に基づいた設立であったが、他校の合格発表が全てすんでからようやく生徒募集が認められるなど、差別を受けての苦難のスタートであった。

  

2.創立者・孝教(ほりみず こうきょう)先生のこと

☆   明治33年(1900)11月7日生まれ (本校の「創立者を偲ぶ日」)

山梨師範学校、立正大学専門部高等師範などで学び、本州での教員生活を経て昭和15年渡道。市立旭川中学(現・旭川北高校)が創立されるにともなって教諭として赴任、以来教師としての生涯を過ごされる。

 

☆   昭和22年に旭川市立女子商業高等学校長となり以来、歌志内高等学校長や増毛町立高等学校長、津別高等学校長を歴任し、59歳で退職。

 

☆   38年余りの教師生活を通じて、公立学校での教育の限界を感じた先生は、自分の理想とする教育の実現を目指して私立高校の設立を決意し準備を開始された。時に先生は満60歳。

☆   特に財産とてない一退職校長が、新たに一つの高校をつくるということは、経費の面だけを考えてみてもその大変さや困難性が容易に分かるだろう。

☆   設立には当時のお金で最低約五千万円を必要とした(ちなみに当時の大卒者の初任給は7千円くらいで、現在の約30分の1)が、そのほとんどを借金にたよらざるを得なかった。先生は金策に奔走したが、どうしても3千万円が不足する事態となり、思いあまって母校の立正大学を訪ね、借金を申し込む。

☆   当時の学長・石橋湛山先生(後の内閣総理大臣)には、「成功して母校に寄付を申し出る卒業生は多いが、金を貸せといってきたのは君がはじめてだ」とあきれられながらも、その意気と理想に共鳴し、出資を約束してくださる。

☆   こうした苦難の船出にもかかわらず、先生の理想は大きく、わずか160名の新入生でのスタートではあったが、将来の発展を信じて現在の広大な校地を購入(これも借金)し、現在の本館校舎と第一体育館の建設に着手。現在の校舎、そして環境の壮大さを見るとき、先生の夢や理想の雄大さと、ゆるぎない信念にはただ驚嘆するのみである。

  

3.その後 

創立者・堀水孝教先生の『為せば成る』のねばりと『不撓不屈』の気概が脈打つ本校は、勉強と同時に実践を重んじ、『遵法・中正・寛容』を校訓として、創立以来地域に信頼される学園づくりに努めてきた。年をおって電気科、建設科(後の建築科)、機械科(現、機械システム科)、普通科を設置。そして現在は自動車・機械システム・商業・普通科の4科体制に整備され、道内唯一の総合的高等学校となっている。

  

4.創立記念日にあたって考えて欲しいこと 

◎  『青春とは何か』を考えるとき、その答えは創立者の生涯に見ることができるように思う。「青春」とは単に年齢的なことを指すのではなく、その心のあり方が大切な要素となろう。

そうした意味でも、満90歳の生涯を終えるその最期の時まで夢を語り続けた先生は、正に生涯青春であり続けた方であると思う。

15・16歳の若者と言われる年代にありながらすでに夢を失い、成り行きに任せて毎日を過ごす者を「青春時代」にあるとは言わないのである。

◎  2万5千名を超える卒業生も、建学の理想を体し、床板一枚にも文字通り創立者の血のにじむような思いと情熱が注がれていることを思って、学び舎を大切に扱いながら学びの日々を過ごし、そして今も旭実同窓生であることを誇りに思いながら母校を支援してくださっている。

◎  今、諸君が学んでいる旭川実業高等学校は、そんな先輩たちが様々な資格に挑戦し、数々の日本一の実績をのこし、今日の素晴らしい歴史を築いてくれた学校なのです。

◎  その歴史は、一言で言えば『為せば成る』の気概と『不撓不屈』の精神を以て困難な目標に挑戦し、夢を実現させてきた歴史なのだ。そしてこの『為せば成る』『不撓不屈』の精神は、学園の輝かしい伝統となって今も私たちの勇気の源として受け継がれている。

◎  理事長先生、校長先生を始めとする教職員は、創立者の建学の精神を受け継ぎ、生徒諸君に「本当の青春時代」を過ごして欲しいと願いながら、旭川実業高等学校の一員であることに誇りを持って毎日を過ごしている。

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◎  創立50周年を経て、私たちは『学園は生徒のためにある』というスローガンの下、未来の50年を視野に入れ、新たな改革を推し進めていきます。     

 
 
 
尚、4/20(金)は、全校休業日となります。

 

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